循環器内科
診察時間
9:00 - 12:00
13:00 - 17:00 -
休診日:土曜の午後、日曜祝日/△は訪問診療
内科診察の様子

循環器内科とは

循環器内科とは、心臓や血管などの循環器系の疾患を専門的に診断・治療する診療科です。血圧測定、心電図検査、心エコー検査などの各種検査で循環器系の状態を詳しく調べ、主に薬物療法による治療を行います。また、食事や運動、生活習慣の改善なども含めて、心臓や血管の健康を総合的に管理していきます。
検査と治療を組み合わせることで、より正確な診断と適切な治療を行います。高血圧や心不全などの慢性的な疾患では、長期的な経過観察が必要です。初期の段階で適切な治療を行うことで、重症化の予防や合併症の発症リスク低減が期待できます。

対象のお悩み

当院で行う循環器内科の治療内容

—高血圧治療

高血圧治療とは、血圧が正常値よりも高い状態に対する治療です。
140/90mmHg以上の血圧値が続く場合、高血圧と診断されます。放置すると心臓や腎臓などに負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中、腎不全などのさまざまな合併症を引き起こす可能性があります。
高血圧治療では、心電図検査、心臓超音波検査、血液検査などを行い、患者さん一人ひとりの状態に合わせて適切な降圧薬の処方と生活習慣の改善を組み合わせた治療を行います。定期的な通院により血圧コントロールの状態を確認し、必要に応じて薬の調整を行います。 当院では「わかりやすい説明」をモットーに、高血圧の病態や治療方針について丁寧に説明し、患者さんご自身が治療に主体的に取り組めるようサポートしています。

—不整脈治療

不整脈治療とは、心臓の拍動リズムが乱れる不整脈に対する治療です。
動悸、めまい、胸部不快感、息切れなどの症状が現れることがあります。症状がない場合でも、重篤な合併症につながる可能性がある不整脈もあるため、適切な診断と治療が重要です。
不整脈の診断には、12誘導心電図検査、ホルター心電図検査(24時間心電図)などを用います。治療は不整脈の種類や重症度に応じて、抗不整脈薬の内服治療を中心に行います。必要に応じて専門医療機関と連携し、カテーテルアブレーションやペースメーカー植込みなどの特殊治療も検討します。

—心不全治療

心不全治療とは、心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送り出せなくなった状態に対する治療です。
息切れ、疲労感、むくみ、夜間の呼吸困難などの症状が特徴的です。高血圧、心筋梗塞、弁膜症、不整脈などさまざまな心臓病が原因となります。
心不全の診断には、問診と身体診察に加え、胸部レントゲン検査、心電図検査、心臓超音波検査、血液検査(BNPなど)を組み合わせて行います。治療は利尿薬、ACE阻害薬/ARB、βブロッカーなどの薬物療法が中心です。また、塩分制限などの食事療法や適切な運動療法も重要な治療の一環となります。重症例では入院治療や専門医療機関への紹介が必要となることもあります。

—脂質異常症治療

脂質異常症治療とは、血液中のコレステロールや中性脂肪が異常値を示す状態に対する治療です。
LDLコレステロール140mg/dL以上、HDLコレステロール40mg/dL未満、中性脂肪150mg/dL以上のいずれかに該当する場合、脂質異常症と診断されます。自覚症状はほとんどありませんが、動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。
脂質異常症の診断には、血液検査でコレステロール値や中性脂肪値を測定します。治療は食事療法と運動療法を基本とし、効果が不十分な場合やリスクが高い場合には、スタチン、フィブラート、EPA製剤などの薬物療法を行います。定期的な血液検査で治療効果を確認し、必要に応じて薬の調整を行います。
当院では高脂血症を含む生活習慣病の診療に力を入れており、患者さんの生活背景も考慮した無理のない治療計画を提案しています。

—動脈硬化症治療

動脈硬化症治療とは、血管の内側に脂質などが沈着して血管壁が厚く硬くなる動脈硬化に対する治療です。
初期段階では自覚症状がほとんどありませんが、進行すると血管が狭くなったり閉塞したりして、さまざまな循環器疾患を引き起こします。
動脈硬化の評価には、頸動脈エコー検査などを用います。治療は高血圧、脂質異常症、糖尿病などの危険因子の管理が中心となります。禁煙、食事療法、運動療法などの生活習慣の改善も重要です。必要に応じて抗血小板薬の投与も行います。

主な検査内容

検査イメージ

—血圧関連の検査

—心機能評価検査

—血管機能検査

—血液・代謝関連の検査

—その他の検査

在宅医療での循環器ケア

当院は強化型在宅支援診療所(連携)として、循環器疾患を持つ患者さんの在宅医療にも対応しています。心不全や不整脈などの循環器疾患を持つ患者さんが自宅で安心して療養できるよう、他の医療機関・訪問看護ステーション・介護事業所と連携し、24時間体制でサポートしています。
在宅医療では、定期的な診察や検査に加え、心不全症状の管理、投薬調整、必要に応じた点滴治療などを行います。また、在宅酸素療法の導入管理なども対応可能です。患者さんやご家族が安心して在宅療養できるよう、わかりやすく丁寧な説明を心がけています。在宅での看取りにも対応しており、最期まで患者さんの思いに寄り添った医療を提供しています。
在宅医療をお考えの患者さん・ご家族は、まずはご相談ください。