神経内科とは
神経内科とは、脳や脊髄、末梢神経、筋肉などの神経系に関わる病気を診断・治療する診療科です。頭痛やめまい、しびれ、麻痺、ふるえなどの症状から、パーキンソン病や筋委縮性側索硬化症などの神経難病まで、幅広い疾患を対象としています。当院では木曜日に神経内科の診療を行っており、専門医による診断と治療を提供しています。
神経系の疾患は適切な診断と早期治療が重要です。当院では詳細な問診と診察を行い、必要に応じて各種検査を実施し、一人ひとりの状態に合わせた治療計画を立てています。特に神経難病については、患者様とご家族が安心して在宅生活を送れるよう、医療と介護を連携させた包括的なサポートを心がけています。
当院で行う神経内科の治療内容
—パーキンソン病治療
パーキンソン病治療とは、パーキンソン病に対する治療です。
パーキンソン病は、手足の震え、筋肉のこわばり、動作の緩慢さ、姿勢の不安定さなどが特徴的な進行性の神経変性疾患です。当院では、詳細な神経学的診察と各種検査を行い、症状の程度や進行状況を把握します。
治療では、L-ドパ製剤やドパミンアゴニストなどの薬物療法を中心に、症状のコントロールを図ります。また、リハビリテーション科と連携し、運動機能の維持・改善を目指した理学療法・作業療法も行います。患者様の生活状況に合わせた薬物調整や日常生活のアドバイスを行い、QOL(生活の質)の向上を目指します。
—神経難病治療
神経難病治療とは、筋委縮性側索硬化症(ALS)などの神経難病に対する治療です。
神経難病は進行性の疾患が多く、早期診断と適切な治療・ケアが重要です。当院では、詳細な神経学的診察を行い、疾患の診断と進行度の評価を行います。
治療では、病態に応じた薬物療法と共に、症状に対する対症療法を組み合わせます。また、進行に伴う様々な問題に対応するため、多職種連携による包括的なケアを提供します。特に在宅医療に力を入れており、患者様とご家族が安心して在宅生活を送れるよう、医療と介護を連携させたサポート体制を整えています。
—頭痛・めまい治療
頭痛・めまい治療とは、片頭痛や緊張型頭痛、良性発作性頭位めまい症などの症状に対する治療です。
頭痛やめまいは日常生活に大きな影響を与える症状です。当院では、症状の性質や発症パターン、随伴症状などの詳細な問診と神経学的診察を行い、原因を特定します。
治療では、頭痛タイプや原因に応じた薬物療法を行います。片頭痛に対しては予防薬と頓服薬の組み合わせ、めまいに対しては抗めまい薬や前庭リハビリテーションなどを行います。また、生活習慣の改善や頭痛・めまいの引き金となる因子の回避などのアドバイスも行い、症状の改善と再発防止を目指します。
—しびれ・痛み治療
しびれ・痛み治療とは、末梢神経障害や神経痛などによるしびれや痛みに対する治療です。
手足のしびれや痛みは、糖尿病性神経障害や頚椎症、腰部脊柱管狭窄症、帯状疱疹後神経痛など様々な原因で生じます。当院では、症状の分布や性質、経過などの詳細な問診と神経学的診察を行い、必要に応じて血液検査や画像検査を実施して原因を特定します。
治療では、原因疾患に対する治療と共に、神経障害性疼痛に対する薬物療法を行います。また、リハビリテーション科と連携し、症状の緩和や機能改善を目指した理学療法も提供します。生活指導や自宅でできるケアについてもアドバイスし、日常生活の質の向上を目指します。
—認知症診療
認知症診療とは、認知症の診断と治療、ケアを行う診療です。
認知症は記憶障害や判断力の低下などが特徴的な進行性の疾患です。当院では、認知機能検査や血液検査、頭部画像検査などを通じて、認知症の有無や原因疾患の特定を行います。
診断後は、アルツハイマー型認知症や血管性認知症などのタイプに応じた薬物療法を行います。また、認知症の進行に伴う様々な問題に対応するため、ご家族への支援や介護サービスの調整も行います。特に在宅医療に力を入れており、認知症の方が住み慣れた環境で穏やかに過ごせるよう、医療と介護を連携させた包括的なサポートを提供します。
当院の神経内科では、専門医による診察と適切な検査・治療を通じて、患者様の神経系の問題に対応しています。特にパーキンソン病や筋委縮性側索硬化症などの神経難病については、在宅医療を含めた包括的なケアを提供し、患者様とご家族が安心して生活できるようサポートしています。お悩みの症状がある方は、ぜひご相談ください。